サッカー観戦の基本

【サッカー初心者向け】サッカーのルールをわかりやすく簡単に解説します!

2018年12月17日

こんにちは、takomariです。

友達にサッカー観戦に誘われても、ルールがわからないから行きたくないという方、多いのではないでしょうか?

実際、私もサッカー観戦に行ったことがない友達をサッカー観戦に誘うと、「ルールがわからないから行きたくない」と断られてしまうことがよくあります。
確かに、ルールがわからないとなぜ選手や監督が審判の判定に異議を唱えているのか、なぜいい感じで攻めていたのに笛が鳴ってプレーを止められてしまったのか等、よくわからない場面が多く、つまらないと感じてしまいますよね。

解説者並に詳しく知る必要はありませんが、最低限のルールだけは押さえておかないと、スタジアムでのサッカー観戦は楽しめません

そこで今回は、スタジアムやTVでのサッカー観戦を楽しくするために下記についてご説明します。

・これだけは押さえておきたい、サッカーのルール
・ルールをふまえ、試合をより楽しく見るためのコツ

これを読んで最低限のルールを押さえてサッカー観戦を楽しみましょう!




ポイント①:時間

試合時間は前半45分、後半45分の合計90分で戦います。
通常のJリーグの試合では、90分戦って同点の場合は引き分けとなりますが、天皇杯やルヴァンカップなどのトーナメント戦で絶対に勝敗を決めなければならない試合の場合は延長15分+後半15分を戦います。それでも決着がつかない場合はPK戦となります。

前半と後半の間はハーフタイムと呼ばれ、15分間の休憩時間が設けられています。
スタジアムの観客はこの間にトイレ休憩に行きます。なので、ハーフタイムのトイレは大行列。後半開始に間に合わず、後半開始早々のゴールを見逃してしまった、なんてこともあります。

このため、トイレに行きたい場合は前半終了とともにトイレへダッシュするか、前半のアディショナルタイムに入ったあたりに席を立つと良いでしょう。

アディショナルタイム

アディショナルタイムとは、試合中にケガの処置や交代で消費した時間を、前後半それぞれ45分経った後に追加する制度です。
大体前半のアディショナルタイムは1~3分、後半のアディショナルタイムは3~5分が多いです。

サッカーとは不思議なスポーツで、このアディショナルタイムにドラマが生まれることもしばしばあります。

一点差で負けていても、ロスタイムに同点弾、その後また得点して逆転なんてこともあります。

人間、あと少しと思うと気づかないうちに油断や気の緩みが出てしまうのかもしれません。
アディショナルタイムに入ったら、「点が入るかも!?油断注意!」と思いながら見るとなお試合観戦を楽しめるでしょう

ポイント②:人数、交代

サッカーは1チーム11人で戦います。
通常のJリーグの試合だと選手交代は3人までできます。
天皇杯やルヴァンカップなどのトーナメント戦の場合は、延長に入ると+1名の合計4名までの交代が認められています。
日本代表の親善試合の場合は選手交代が6人まで認めらている場合もあります。

選手交代は監督の腕の見せ所です。
大体の試合では、前半45分で交代することはほぼありません。
後半になると、体力的に動きが悪くなってきた選手を交代したり、相手が疲れてきたところで元気な選手を投入してチャンスを増やしたりするために交代を行います。
交代選手が活躍することもしばしば。監督の交代のマネジメントにもぜひ注目してみてください。

また、選手交代は時間稼ぎにもなります
勝っているチームが選手交代をする場合は、ピッチから退く選手がゆ~っくり歩いていて相手チームからブーイングが来ることもしばしば。
やりすぎるとフェアプレー精神に反してイエローカードが出されてしまいますが、ある程度なら"ずる賢い"と言えます。
この辺りの駆け引きも試合観戦の大きな見どころです。

ポイント③:ボールがピッチから出たとき

長方形のピッチを囲むラインには、下記の通りゴールがある側の「ゴールライン」とゴールのない側の「タッチライン」の二種類に分かれています。

■タッチラインからボールが出た場合
ボールを出したチームの相手チームがスローインでボールを入れて試合再開となります。
(例:日本がボールを出したらベルギーがスローインを行う)

■ゴールラインからボールが出た場合
・そのゴールに向かって攻めているチームがボールを出したらゴールキック(ゴールキーパーがキックして試合再開)
・そのゴールを守っているチームがボールを出したらコーナーキック
となります。

コーナーキックはゴールにつながる大きなチャンスです。
なので、攻めているチームの選手がゴールライン付近で相手から囲まれた時、ゴールではなくあえて相手を狙ってボールを蹴って、最後相手選手に当ててボールをピッチに出してコーナーキックをGETする、ということがあります。
そうやってうまくコーナーキックをGETできた選手には観客から拍手が送られます。スタジアムでそのような場面があったらぜひ真似して拍手してあげてみてください。

ポイント④:セットプレー

セットプレーとはファールなどで試合が中断した際、ボールをある決められた所に置いて、試合を再開させるプレーのことです。
下記のフリーキック、コーナーキック、そしてペナルティキックがあります。

セットプレーは大きな得点のチャンスです。
試合時間90分間のうち、相手に攻められっぱなしでほとんど守備をしていたけれど、唯一のセットプレーから得点し、その1点を守り切って勝利、なんてこともざらにあります。セットプレーをGETしたら得点のチャンス!ということでよりじっくり見てみてください

フリーキック(FK)

フリーキックは、相手からファウル(反則)を受けた時、ファウルのあった場所にボールを置き、自由に蹴ることができる、というルールです。

フリーキックには直接ゴールを狙える直接フリーキックと、間に誰かがボールを触らないとゴールが認められない間接フリーキックの2種類があり、ファウルの内容によってどちらかを主審が決めます。

直接フリーキックでゴールを決めるとスタジアムはかなり盛り上がります。
Jリーグでは中村俊輔選手がフリーキックの名手として有名ですよね。ゴールキーパーがどう頑張っても届かないようなところにボールを蹴られてしまうと、守る側はどうしようもないですよね。相手チームはいかにゴール前でファウルを侵さず、フリーキックを与えないかが重要になります

コーナーキック(CK)

コーナーキックは前述のとおり、守備側が自分たちの守るゴール側のゴールラインからボールを出してしまった際に攻撃側に与えられるセットプレーです。

コーナーキックはピッチの四隅にあるコーナーアークと言われる場所からボールを蹴ります。
コーナーアークからゴール前にボールを蹴り込み、ゴール前に待機している選手がシュートするパターンが多いです。

ゴール前に待機する選手はヘディングでボールを競り合うことが多いため、背の高い選手が有利となります。このため、コーナーキックになると背の高いセンターバック(DFの選手)がゴール前に上がってくることが多いです。
ただ、DFの選手が上がるので逆に相手に攻め込まれるリスクが高まることになります。コーナーキックのこぼれ球を相手に取られて一気にカウンター(速攻)をくらってしまい失点、なんてこともあります。
コーナーキックの際にDFの選手がゴール前に上がってきたら、守備のリスクマネジメントはどうかな?コーナーキックのこぼれ球はどちらのチームが拾うかな?と注目してみるとおもしろいでしょう

ペナルティキック(PK)

ペナルティキックはペナルティエリア内で反則があった時に与えられるセットプレーです。
ゴールキーパーと攻撃側の選手が1対1で向き合いシュートするため、PKはもっとも得点の可能性が高いセットプレーです。
そんなPKをゴールキーパーが防いだら、もう大大大ヒーローですね。

私はスタジアムでは緊張してしまい、なかなかPKの場面を直視できないです。。




ポイント⑤:反則、審判

反則を犯した場合、ファールを取られます。ファールを取られたら、相手ボールのセットプレーで試合が再開されます。
ファールの度合いがひどいとイエローカード、もっとひどいとレッドカードを出され、退場です。1試合中に2枚のイエローカードが出された時も退場となります。

その反則を裁くのが審判です。
Jリーグの場合、ピッチ上を選手と同じように走り回る主審が1名、タッチライン際でオフサイドや反則を裁く副審が2名、アディショナルタイムの掲示等を行う第四の審判の計4名が担当します。

現在のJリーグでは、審判はビデオは使わず、その場一瞬一瞬のプレーを自分の目で判断します。
このため、ハンドやオフサイドを見逃し、誤審が発生してしまうことが増えています。
サポーターだけでなく、選手からも不満の声があがり、大きな問題となっています。

W杯や海外リーグで採用されているVAR(=ビデオアシスタントレフリー。オフサイドやゴールに直結する反則をビデオで検証する制度)の導入の議論が進められていますが、今のところ導入の予定はありません。

最近日本代表やJリーグのレベルが上がっていると言われていますが、Jリーグの審判のレベルも上がっているかと言われると疑問符が付きます。人間の目には限界があるので、VARをいち早く導入し、審判のレベルも向上していってほしいですね。

スタジアムでは、審判の判定に納得できない場合、サポーターから大きなブーイングが浴びせられます。初めてのサッカー観戦だと少し驚いてしまうかもしれませんが、それもサッカーの醍醐味ということでご容赦ください。。ブーイングの出ないクリーンな判定をしてもらうことが一番なのですがね。

ポイント⑥:オフサイド

サッカー観戦初心者の方には「オフサイドが一番よくわからない」という方が多いのではないでしょうか。
確かにオフサイドはわかりずらく、ましてやスピードが速い試合中だとなおさら難しいですよね。

難しいと思うルールを理解するには、その根底にあるコンセプトを理解することが大事です。

オフサイドというルールのコンセプトは「ゴール前で待ち伏せしちゃだめだよ」です。
想像してみてください、ゴールの確率をあげようと、11人中ゴールキーパー以外の10人がゴール前に張り付くとします。すると、守備側も守らなきゃいけないので、みんなゴール前に集まります。
すると、大きなピッチの中でゴール前にばかり選手が集まり、何をしたいのかよくわからない感じになってしまいますよね。それを防ぐためにオフサイドのルールがあります。

オフサイドは”攻撃側の選手がパスを出した瞬間、パスを受ける選手がオフサイドポジションにいたら反則”というルールです。

ではオフサイドポジションとは何か?それは、下記の3つの条件を満たす状態のことを言います。

1. 相手陣内(攻撃)にいる。(ピッチを半分に区切り、狙うゴール側にいる)
2. ボールより前(狙うゴール側)にいる。
3. 狙うゴール(敵ゴール)から見て、2番目にいる守備側の選手よりもゴール側にいる
⇒大体一番的ゴール側にいるのはゴールキーパーなので、ゴールキーパーを除いて、守備側の選手よりゴール前にいる状態を示します。

下記の図で言うと、攻撃している赤チームのA選手がB選手に向かってパスを出した瞬間、B選手が青チームのゴールから見て二番目にいるC選手よりもゴール側にいるので、オフサイドということになります。
C選手がいるラインをオフサイドラインと言います。そのオフサイドラインからゴールラインまでがオフサイドポジションです。

オフサイドを取られると、守備側のチームにフリーキックが与えられます。

攻撃側の選手はパスを出したい味方選手の位置、パスを受ける側の選手は相手DFの位置やパスを出す味方選手のタイミングを見ながら相手DFと駆け引きします。ギリギリオフサイドにならない位置でパスをもらえれば、相手DFを置き去りにしてゴールに迫ることができます

逆にDFはうまくオフサイドラインを上下させて、相手選手をオフサイドにしようとします。これをオフサイドトラップを仕掛けるといいます。テレビではそのオフサイドラインの動きが見えずらいのですが、スタジアムではその動きがよく見えます。
DFの選手が横に並ぶ味方DFに声をかけ、ラインを上げ下げしている様子に注目してみるのもおもしろいですよ。

※オフサイドには上記以外にも細かいルールが決められています。今回は初心者向けに初歩的な部分のみを説明していますのでご了承ください。

まとめ

以上、
・これだけは押さえておきたい、サッカーのルール
・ルールをふまえ、試合をより楽しく見るためのコツ

についてお伝えしました。

サッカーはルールがわからないと退屈に感じてしまうかもしれませんが、ざっくりだけでもルールを知っているだけで試合観戦が一気に楽しくなると思います。

ぜひこの記事を読んで、少しでもルールを理解してサッカーを見てみてくださいね。

ルールがわかってだんだんサッカーを見るのが楽しくなってきたら、今度は戦術について勉強してみるとより深くサッカーを知ることができ、よりサッカー観戦を楽しむことができるようになります。
こちらの本はわかりやすい戦術分析で定評のあるらいかーるとさんの書かれた本で、初心者にもわかりやすく書かれているのでとてもおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。

それでは素晴らしいサッカーライフを!

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